DIYにまつわる歴史やおはなしをご紹介します。


DIYとは、英語の「Do It Yourself」という言葉を略したもので、直訳すると「自分自身でやろう(作ろう)」。一般的には、自分流のより良い生活環境を作っていこうという概念を指します。発祥の地はイギリスで、1945年の第二次大戦終了後、都市や住宅の復興に向けた市民運動から生まれたといわれています。DIYはその後ヨーロッパに伝わり、そして1960年代にアメリカで「ホームセンター」と呼ばれる店が登場して世界各国に受け入れられた、新しい生活文化のひとつといえます。

日本にも、かつては物を大切にするという文化があり、
壊れたものは修理をしたり、ないものは家にあるものを利用して作る「日曜大工」というものがありました。ところが戦後の高度成長期に入ると、日本は経済的に豊かになるにつれて消費文化が浸透し、それに反比例して日曜大工は衰退してゆきました。そしていつの間にか日本はモノを使い捨てる国になってしまいました。消費文化はゴミ問題などの環境問題を招き、消費社会を見直そうという動きからリサイクル・リユースの時代へと変わろうとしているなか、近年、日曜大工は「DIY」と名前を変えて(?)注目をめています。

また生活スタイルの多様化によって、
余暇を上手に楽しむ手段や趣味の一つとして、DIYが注目を浴びるようになってきました。それにあわせて1980年代以降からDIYに必要なものが何でもそろうホームセンターが多く建ち並び、今では一業界として日本にも定着しました。またテレビではお部屋の収納空間を改造したりする番組などが増えて、DIYは身近で実用的なものになってきました。そして環境問題の面からも、買ったものをあっさりと使い捨てるよりも、自分で作ったモノを大切に扱ってゆくことで資源のムダを防ぐこともできます。また、モノに対する愛着がわき、創作の過程で家族との対話も増え、DIYを作るプロセスにもおもしろみがあるものといえます。

「DIY」は非常に各方面に広がっています。家の修理や水まわりの補修はもちろん、ブームにもなっているガーデニング(庭で植物を育てること)、家具の組み立てやインテリア・収納スペースの改造・自作パソコンまで、実にさまざまなジャンルに渡ります。だから
自分だけのアイデアで無限にDIYの可能性が広がります。また、1998年からは、社団法人日本DIY協会が「DIYアドバイザー」という資格を創設し、DIYの普及・発展を図っています。

このHPは、DIYで用いられる金物を作る町として有名な兵庫県三木市から、おもに兵庫県の皆様に向けたDIYに関する情報などを提供してまいりたいと思います。